「お前の仕事は誰がするんだ?」
国家公務員の男性が上司から言われたことが記事になっています。 これは事実なのでしょうか。
「お前の仕事は誰がするんだ?」育休取得を渋る上司を覆した元国家公務員男性の“ひと言”が話題 「至極当たり前な返しで素晴らしい」(まいどなニュース) - Yahoo!ニュース
通常営業
基本的にこのコメントは通常営業です。 実際に、国家公務員の定員は決まっており、育休が出たからといって、アドホックに人員を投入できるほど余剰はありません。
ましてや、国家総合職として入省した職員は、いわゆる総括(取りまとめ)ポストに投入されるため、育休で離脱した場合、代替できる職員を置くことは非常に難しいという現状があります。
ではどうなるのか
とは言いつつも、最近は上司の評価の一部として「部下に育休をとらせたか」といった評価項目もあるため、上司の心の内はさておき、育休はとることができます。
しかし、代替要員は基本的につかないため、基本的に困るのは周りの人です。 私の体感だと、課のライン(補佐・係長・係員)として1.5倍くらいの仕事量になります。
育休をとった側は
育休をとった側はどうなるのかというと、基本的に復職したときに、きついポスト(人が足りていない課)に送られることが多いです。 報復人事かと思って最初は見ていましたが、実際のところ、育休からの復職時期は、人事異動の時期から外れる時期であり、そういった人員不足のところしかポストが空いていないのではと思います。
結論
結論としては、『国家公務員の育休率〇割!!』と国が掲げたり、アピールする材料にするのであれば、それなりの人数を採用してほしいですし、独身の方が不満を抱かないような環境を作ってほしいと心から思います。名誉のために付け加えますが、育休をとった側の職員も非常に申し訳なさそうにしているのが現状です。