オワラナイ日常

国家総合職試験、官庁訪問、院試などを本音で語ります。

過去最低を更新

今年度の国家総合職試験の倍率

今年度の国家総合職試験の倍率が過去最低を更新しました。

キャリア官僚合格、倍率8.5倍 春秋合計でも過去最低: 日本経済新聞

現場では

霞が関で働いていますが、やはり志望者の低下は色々な面で気づかされることが多いです。

まず、東大法学部があまり見当たらない。

これは、幅広い大学から採用されているという面からみればよいと思いますが、国を背負うべき優秀な人が志望をしてくれないというのは致命的だと思います。

改善する動きは

志望者増につなげるために、魅力的な職員を説明会に出すのですが、やはり、長時間労働の側面が、報道やブログ等で散見されて敬遠される傾向が強くなっているように見えます。 そもそも、家庭を犠牲にして長時間労働をしてもの、残業代がフルで出ないし、基本給が低いので、理想だけでは、仕事を選ばないという選択肢は妥当だと思います。

実際、若い人たちの離職率はめちゃくちゃ高いので、40代がどの省庁でも多いイメージです。

今後の展望

一回、キャリア制度の見直しを根本的にしないと難しい問題だと思います。 国会議員と官僚の関係の見直し、OBからの無理難題への対応の見直しなど、長時間労働を防ぎ、実際に政策立案ができる環境づくりに力を入れてほしいです。 変に、〇〇休暇、とか絶対に労働環境的に使えない休暇制度が多すぎます。 総合職に難しい仕事は投げておけばいい、という雰囲気も改善するべきだと思います。 めちゃくちゃ仕事をさせられても、40代くらいにならないと管理職になれない制度。そして、50代で局長になる人事制度を変えてほしいです。