オワラナイ日常

国家総合職試験、官庁訪問、院試などを本音で語ります。

ドM募集中と書けばいいのでは

課長補佐級のキャリア官僚の募集

某省においての課長補佐級のキャリア官僚の募集がニュースで取り上げられています。

ちなみに、マジで若手が辞めまくっているので、他省庁等でも募集していますが、実際のところどうなのでしょうか。

「仕事が回らない」 厚労省が「キャリア官僚」募集 若手らの離職で:朝日新聞デジタル

メリットは

メリットは一点のみ。

それは安定している、ということです。

名誉を求めるのであれば、それは過去の遺産であり、はっきり言って間違っています。今の官僚は、過去ほど力を持っておらず、かつ、優秀な人は、労働対価が正常ではないとすぐ理解して抜けてしまうので、少ないということもあるかと思います。 優秀な人はいないとは絶対に言いません。私の周りで、マジで優秀な人もいますので。

デメリット

いきなり課長補佐級は、「過労死してくれ」と言っているようなものです。

官僚としての仕事の段取りも誰かのもとで学べない中で、議員要求、予算要求、法令根回しに一般的な労働時間で回せるとは思えませんし、新卒入省から課長補佐になった方も、毎回終電にダッシュで乗る人が多いです。 なぜ終電ダッシュかというと、タクシーの利用が昔の不祥事で厳しくなっているからです。

私自身からも、課長補佐級職員を見ると、仕事量がキャパ超えが普通で、目が死んでいる人が多いです。仕事が大好きなひとは、省庁に寝泊まりしていますが。

結論

安定を求める人、のみ課長補佐級のキャリア官僚の募集に申し込んだほうが良いのではと思います。

少なくとも、労働時間の異常さは、やっとここ数年社会に知られてきましたし、世間を賑わす出来事が起こると、(省庁の怠慢でなくても、)議員から、課長補佐・課長級がメディアの前でフルボッコにされる映像も出てきて来るので、割の良い仕事とは思わないほうがいいです。

ぼやき

一気に5人の募集って大丈夫かよと思いますね。普通に。 年間何人辞めているんだろうか(おそらくキャリア・ノンキャリ含め20名くらいと推測)。 コロナ対応とか、厚労省に押し付けるのではなく、日本という一つの国として、しっかりと対応できる体制とったほうがいいと思います。