国家公務員の評価制度
国家公務員の評価制度がさらに細かくなることが報道で出ました。 実際に今ある5段階からさらに6段階にする模様です。 果たして意味あるのでしょうか。
国家公務員、人事評価6段階に 実績・能力反映しやすく: 日本経済新聞
そもそも現行の評価は
私も基本的に評価をされる側ですが、実際に国会対応等でめちゃくちゃ忙しい部署は、上司との面談とかもなく、気づいたら評価が決まっているパターンが多いです。 また、評価がSになると、今以上の忙しい部署に異動させられる可能性が高いので、ボーナスが少し多くなるだけならと敬遠する人も多くいます。
評価は意味があるのか
評価は少なくとも現行の状態でもボーナスへの影響という点で意味はあるとは思いますが、必ずしも昇進には直結しないというのが現状です。 結局は、〇年次に入省した、というのが順番に出世していく条件なので、いくらSを連発したところで、30代で課長は一部の省庁を除いては非常に難しいです。
今後の展望
評価を細かくするからには、上司からのきめ細やかなフォローが評価される側も必要ですが、そもそもそのような時間がないというのが、非常に難しい問題だと思います。
また、評価が高くても出世には結局は年次がすべてという考えが蔓延しているので、根底から覆すような人事が全省庁で行われない限り、国家公務員の意識を変えるのは難しいです。
国家公務員の魅力が上がるような報道が世に出てほしいと願っています。