国家答弁はなぜ朝までかかるのか
国会答弁において早朝まで各省庁が終われているということがニュースになっています。
果たして何が原因なのでしょうか。
答弁作成で早朝まで追われる省庁も 通告遅いと長時間労働に | NHK政治マガジン
通告時間が遅い
国会答弁する何日も前に通告する人は正直なところ、そこまで多くはありません。基本的に前日、2日前が多い気がします。
特に野党の議員は前日の夜が多い気がします。そして非常に回答に窮するような質問が多いです。
なぜ前日夜か
これは、どちらかというと、「不完全な」答弁を野党議員が狙っているのではないかと思います。 次の日の早朝の答弁だと、ほぼ答弁案を調整する時間がありません。ですので、不完全な答弁でセット(完了)になることもあります。 そういう隙を野党は狙っているのではと思う節があります。
それでも早朝まで続くわけは
早朝まで答弁作成に追われるのは、答弁内容に複数の省庁や省庁内の複数の局課がかかわる内容であった場合、それぞれのところの「了解」を得ないといけないからです。
また、担当(フリ)が決めにくい内容だと、「フリモメ」と呼ばれる答弁を書く前に「誰が担当か」を決める調整が発生します。
そのため、野党が前日夜に通告をしてきて、内容が「各省にまたがる」内容であると、「担当」を決めて、「答弁」を書いて、「各担当省庁」の了解をとらないといけず、徹夜になります。
答弁を書けば終わりか
そして答弁を書いて終わりというわけではなく、大臣等が答弁する議場に行き、それをサポートするため、随行が必要になります。
つまり、徹夜で答弁を書ききったあと、早朝に議場に行かなければならないということです。
そして、課室に帰ったら、また次の答弁の通告が来ている、ということが多々あります。
インターバル勤務もまた夢の夢な現場なのです。