オワラナイ日常

国家総合職試験、官庁訪問、院試などを本音で語ります。

官僚への転職はよいことなのか

官僚への転職支援サービス

官僚への転職を支援するサービスについてのニュースが話題となりました。 実際に官僚への転職はよいものなのでしょうか。

マッキンゼーから厚労省に転職の元官僚、今度は「霞が関・転職サービス」で起業(BUSINESS INSIDER JAPAN) - Yahoo!ニュース

実際のところは

官僚への転職が良ければ、今のような官僚が少ない状況は生まれないでしょう。給料が少ないだけでなく、ワークライフバランスが、圧倒的に悪いというところが人気のなさの肝だと思います。

ワークライフバランス

実際にテレワークだけで勤務できる人はごくわずかです。

(とはいえ、どの職場にもいますが、もう周りの陰口は気にしないという、確固たる意志を持てば、できます。)

なぜかというと、国会のレクは、対面が多いことはもちろん、オンラインレクの場合でも、省庁の個室にみんな揃って対応することがほとんどだからです。

国会答弁にあたった場合など、とても大変です。 大臣レクや幹部の随行で現地に行かないといけないため、テレワークなんて夢のまた夢です。

企業からの転職者は

総合職受験は30歳までできるので、企業からの転職者で新卒区分での入省者は何名かはいます。彼らは、一般的な「新卒総合職」ルートで進むため、人事院や人事課からのフォローはしっかりと受けられます。

一方、総合職中途で入った方は、そもそも人事課も、そのような人を採るのは初めて、という場合も少なくなく、あたかも即戦力と同様に、中間管理職として配置されるので、苦戦する方が多いという印象です。

なぜ中途は苦労するのか

なぜ中途は苦労するのか、を考えたところ、やはり、官僚はジェネラリストであり、ある特定の分野の専門性、というよりかは、いかに幅広い分野をフォローできるかというところに重きを置かれているため、キャリアが長い人のほうが、如何せん、「あらゆる場面で使える」から、キャリアの少ない中途の方は苦労されるのかと思います。

結論

とはいえ、絶対、霞が関の常識は、結構狂っていることが多く、官僚への転職が増え、中途採用者が増えれば、外部の目が入り、組織はよくなると思いますが、家庭を犠牲にした者が組織の上に行ける現在では、まだまだ先のように見受けられます。

私が入って一番驚いたのは、「今日中に」というのは、次の日の始業まで、ということです。 ですので、深夜にメールが飛び交うのはざらで、精神的にもよくないので、早く改善したほうが良いです。