オワラナイ日常

国家総合職試験、官庁訪問、院試などを本音で語ります。

若手キャリア官僚大量離職

なぜ離職が止まらないのか

国家公務員の大量離職が話題?になっています。

若手キャリア官僚、年100人超の大量退職続く: 日本経済新聞

私からしたら当たり前

私は取材は受けていませんが、私から言わせれば、【当たり前】です。

家族からも、もういい加減やめれば?と言われる日々ですし、同僚でも、あまりのハードワークぶりに、家族に転職サイトに勝手に申し込まれたなんて話はよく聞きます。

なんで長時間労働が終わらないのか

その答えは一つで、国会答弁を官僚が書いているからです。

そして、書くために、議員への質問の趣旨を聞きにいかなければいけない他、当日の答弁の際には、随行をしなければならない、もし追加の質問が来た時の際の、更なる問の資料を作成しないといけないからです。

そのため、国会期間中は昼夜問わず国会答弁作成作業は発生します。

国会業務だけがなくなればいいのか

そういう簡単な問題ではありません。

仮に、国会答弁は答弁者が作成することとなったとしても、我々には、法律作成、予算業務等があり、国会がなければ楽というわけでは全くありません。いずれも、官邸主導になっており、官邸から指示が出れば、法律を作成したり、意向に沿った事業を立案していく必要があります。

もし、ボトムアップで政策が成り立つと思っているのであれば、全く現実は違うので気を付けたほうがいいです。

「誰かの鶴の一声」で法律・政策が出来上がると思ったほうがいいです(明治政府も一部の有力者で政治は成り立っていましたかと思います)。

要するに

以上をまとめると、ボトムアップ型で国を良くするという熱い思いを持った人からこそ、「現実」を見てやめていくと言えますし、現実そうです。私の同期も数年でたった二桁から一桁になりました。

一方、私は「ボトムアップで日本を変えてやるぞ」と思う若手が辞めずに中堅くらいまで頑張れば、官邸主導から変わっていくのではと思っていますが、官邸主導と官僚主導どちらが日本のために良いのかはわかりません。

いずれにせよ、「これは国民のためになっている政策なのか」を自問自答しながら業務に実直に取り組むしかないと思う日々です。