キャリア官僚試験前倒し
キャリア官僚試験(国家総合職試験)が1か月前倒しをするようです。 果たして意味があるのでしょうか。
キャリア官僚試験1カ月前倒し 人事院、志望者減受け: 日本経済新聞
正直、意味なし
今までは、民間の内定のほうが先にでるので、国家公務員になるのをあきらめる人がいる、とおっしゃってますが、実際に、そうであるからこそ「国のために働きたい」と思っている人が受験するのではないでしょうか。
企業に魅力で勝てるのか
私自身も大学院の時に、国家総合を受験しましたが、結局のところ、国家公務員か企業かの2択をそれぞれ50%50%くらいに考えている友人は、自然と企業に進みます。それは、面接の中で、職場環境・給与体系等を知る中で、企業のほうが魅力的に映る要素が強いからです。
正直、官庁訪問と企業の面接を同時期にやることで、官公庁のほうが魅力的に映る可能性は非常に低いです。
場所によっては予算が削減され、『給湯器』すらない職場もあります。そのような職場が、企業に勝つなんて絶対にできません。
どうすればよいのか
どうすればよいか。それは、「国家公務員になりたい」と強い思いを持っている人を必ず採用まで導くこと。それには、採用を早くする、試験を早くする、という短絡なものではなく、職場の魅力を高めていくことが大切です。
その職場の魅力を高める、という地道な努力をしない限り、この国の未来はないと思います。
やっと、仕事用の携帯を配布している省庁も出ていると聞きます。 もっともっと働きやすく、そして面白い職場にしていかなければ、優秀な人を呼び込むのは無理です。
我々職員も環境改善に取り組むとともに、人事院にはぜひリーダーシップを発揮してほしいです。